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家を建てたときに、植木屋さんの勧めでナンテン(南天)を植えました。冬になると彩りの少ない季節に赤い実が映えます。野鳥にとっては格好の餌となり、いろいろな鳥が我が家を訪れます。実は「難を転ずる」という意味があり縁起のよい植物として、庭の鬼門に植えると火災除けになると言われています。
お赤飯の上にナンテンの葉を載せることがありますが、葉に含まれる微量のチアン水素には防腐効果があると言われ、決して飾りだけの目的だけではないようです。また、お正月飾りとしても赤いナンテンは欠かすことができない存在です。
ナンテンのお箸が縁起物として知られていますけれども、これも防腐効果を期待しているのかもしれません。一説には、ナンテンが毒物と触れると変色するので、お殿様が毒殺を察知するために使っていたという物騒な話もあります。
実は、乾燥した果実は「南天実(なんてんじつ)」と呼ばれ、昔から薬用植物として健胃、解熱、鎮咳などに使われていて、特に、のど飴が有名ですね。主成分はドメスチンと呼ばれるアルカロイドで、せきを鎮める効果があるようです。
冬の彩りから、鳥の餌、厄払い、防腐、薬効とナンテンの活躍の場は幅広く100点満点の植物です。
記事:エーザイ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
下山 信美 (2008年1月) |
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