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数年前に調理し忘れた食用の百合根を春近くに庭に植えてみました。なんと翌々年から毎年花をつけ、家族を楽しませてくれております。1個150円の百合根で毎年こんなに楽しめるとは、驚きです。(植えた翌年に元気な葉っぱをつけたのですが、雑草と思って切ってしまい、その年花を見ることがなかったというのが真実です。)その経験から強さや手間いらずの百合に感動しています。怠け者の自称ガーデナーには打ってつけです。今回はこれからシーズンを迎える食用の百合根についてお話します。
まずは以下の百合根情報をご覧ください。
食用の百合根は:
普通、八百屋さんで売られているのが「コオニユリ」で、「オニユリ」「ヤマユリ」などもあります。
百合といわれる花の根には毒はないと言われていますが、非常に灰汁が強くて食あたりを起こす場合があるそうです。「そば」アレルギーのように自分の中の隠れたアレルギー体質、体調、量などによるので、ご注意ください。まずは何でも食べすぎは注意しましょう。
余談ですが、観賞用のユリは:
花として楽しむにとどめ、花が終われば、園芸用として球根を太らせてください。
一般的に食用にするには、野菜として売られているものだけをお召し上がりください。
食用の百合根の効能:
百合根の栄養価は高く、強壮効果もあります。グルコマンナンと呼ばれる食物繊維が豊富で、便秘や整腸に効果があります。その昔は薬用として食され、滋養強壮、利尿、せき止め、産後の回復食などの薬理効果がある食物として親しまれたそうです。
また「たてば芍薬、座ればボタン、歩く姿は百合の花」で表現されていますが、「歩く姿は百合の花」というのは、「あれこれ神経を使いすぎて頭が重くなって歩けなくなったら、気毒(お気の毒)だから百合根を飲ませなさい」という意味もあるそうです。
百合根に限らず、香りの強い食品は、気の発散を高めて、気毒を改善する効果があると言われています。気疲れにはほっこりした百合根饅頭など食してはいかがでしょうか?
「たてば芍薬、座ればボタン」についてはまた後日にお話しましょう。
我が庭の一番豪華な花「百合根の花」の2011年の写真を掲載させていただきます。水だけでこんなに咲いてくれました。来年も楽しみです。(怠け者ガーデナー兼グルメが趣味な者より)
記事:エーザイ株式会社
PR部
荒川 啓子 (2011年12月) |
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