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韓流ブームに乗って、先日、韓国グルメツアーに参加しましたが、お昼には、韓国の宮廷料理と言われるサンゲタン(参鶏湯)を食べました。サンゲタンは丸ごと一
羽の若鶏の中にモチ米、ヤクヨウニンジン、ナツメ、ニンニクなどを詰め込んで煮込んだものです。ドーンと目の前に出されたときは、とても食べきれないと思いましたが、なんとか完食しました。コクのあるスープが美味しかったです。
重たくなったお腹をかかえて、腹ごなしに散歩しながら向かった先は、薬草茶の喫茶店で、韓国ではよく見かけます。そこで「ゴミシ(五味子)茶」を注文しました。ゴミシは、5つ(甘味、辛味、苦味、酸味、塩味)の味がすることから付けられて、とてもストレートな命名ですね。
薬学生だったときに実験でゴミシを直接口にしたことがありますが、なにしろ5つの味が混在するのですから、その味はとても文字では形容できず、正直言って変な味でした。それがお茶になるとどうなるのか期待と不安で注文しましたが、酸っぱい味が強調されるようです。一緒に出された甘いお菓子で、口直しをしながら、少しずつすすりましたが、大きなカップにたっぷりのお茶を飲み終わるのに難儀しました。
「良薬口に苦し」という言葉ありますが、苦味健胃薬をはじめとして、薬の味は効果にも密接に関わっていることを表しているのだと思います。また普段はとても飲みづらい味でも、病気のときに適切に処方されたものは、不思議と口当たりが良くなると言われております。
記事:エーザイ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
下山 信美 (2005年6月)
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