前回は、月桂樹とオリーブについて紹介しました。この他にも多くの植物が国旗に描かれています。 < ヤシ > ヤシも勝利の象徴として、多く使用されています。 ハイチ：中央に配される国章には、中央にヤシの木が配されている。ヤシの上には、自由を表す赤い帽子がかかっている。 ドミニカ共和国：月桂樹とヤシの枝が盾の周りに配されている。 ベネズエラ・ボリバル共和国：（麦、ヤシ、月桂樹）国旗に記される国章には、団結を示す麦束が盾の模様として、その両側に、月桂樹とヤシの枝がリボンで結ばれている。 ペルー共和国：（キナノキ、月桂樹、ヤシ）盾の中にキナの木が描かれ、盾のまわりに月桂樹とヤシの枝のリースを配している。 パラグアイ共和国：（ヤシ、オリ−ブ）独立を象徴する星のまわりにヤシの葉とオリーブの枝で囲んでいる。 < その他の植物 > バヌアツ共和国：（シダ）豚の牙の中に、2枚のナメレというシダを描く。シダは新生国家と憲法を現す。 カナダ：（カエデ）国の象徴であるカエデ中央に配されている。 グレナダ：（ナツメグ）グレナダは、カリブ海上に浮かぶ島国。国の最大の特産品であるナツメグが描かれている。     モルドバ共和国：（バラ、月桂樹）中央の盾の中に星、月とともにバラが描かれている。鷲の手には、月桂樹がある。     レバノン共和国：（杉）聖書に出てくる「レバノン杉」が中央に配されている。     ミャンマー連邦：（稲穂）紋章の工業をあらわす歯車の上に、農業を示す稲穂を描いている。     スリランカ民主社会主義共和国：（菩提樹の葉）ライオンのまわりに4枚あるスペードのような図柄が、仏教を意味する菩提樹の葉である。 参考文献：「世界の国旗と国章大図鑑」株式会社平凡社　(2003.11.25)   記事：エーザイ株式会社          コーポレートコミュニケーション部          谷田部　裕美子　 （2006年7月）