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若々しく美しい素肌を保つことは、時代や国境を越えて多くの女性の憧れです。現代人は、古代美人のクレオパトラや楊貴妃の美容法に、ロマンを感じて取り入れることもありますが、主にむかしは身近な自然の植物を用いて美肌づくりを行っていました。
科学が進歩した現代、化学物質を混合してつくられた化粧品が主流を占めていますが、肌に優しい植物を主成分とする自然派化粧品も根強い人気を持っています。たとえば、ヘチマ、アロエ、キュウリといった植物には、保湿、収斂の効果があり、肌に潤いを与え、ハトムギはイボの除去や美白効果があることが古くからの経験からもよく知られています。穏やかな効果からか、植物を主原料とする化粧水でロングセラーを続けているものもあります。
近年の化粧品(医薬部外品は除く)は、全成分が表示されるようになり、記載ラベルから指定成分だけでなくその化粧品に配合されている植物も知ることができるようになりました。ご使用中の化粧品の表示成分を再確認してみると、含まれている植物も知ることができます。配合されている植物の効能を知ると、肌への浸透を感じて美白効果がさらに高まるかもしれませんね。
記事:内藤記念くすり博物館
野尻 佳与子 (2003年6月)
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