 杏仁豆腐

 クコの果実

 クコの花 |
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杏仁豆腐の上にのせてある赤い実は何だかご存知ですか?最近スーパーフルーツの「ゴジベリー」として注目されているクコの果実ですよ。スーパーフルーツとして脚光を浴びている理由は、成分としてはβカロチン、アミノ酸やビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ニコチン酸を有し、さらに動脈硬化を防ぐといわれるルチンが入っているからです。
クコはナス科の落葉小低木で、果実、根皮、葉を生薬として用います。果実を乾燥させたものを枸杞子(くこし)、根皮を乾かしたものは地骨皮(じこっぴ)、葉を採取し乾かしたものを枸杞葉(くこよう)と呼びます。
中国最古の薬物書『神農本草経』の上薬に掲載されています。上薬とは養生薬、生命を養うための薬で、元気を増し不老長寿として使用されていました。
「枸杞(クコ)」の名前の由来は『本草綱目』によると棘は「カラタチ(枸)」に、枝が「カワヤナギ(杞)」に似ていることから名づけられたといわれています。茎は柔軟で節にとげがあり、夏に淡い紫色の小花が咲き、秋には赤い果実をつけます。
果実を乾燥させたものをお酒に漬ければクコ酒になります。クコ酒は滋養強壮、冷え性、疲労回復によいとされ、古くから書物にも記されていました。日本では水戸光圀の侍医・穂積甫庵が著した『救民妙薬』(1693)に「子(果実)一升、酒二升右よく煮てしぼり其酒を用う」とあります。多くの医師に読まれた『本草弁明』(1765)にも「クコを夜、浸しつき砕き酒に浸す」と書かれ、クコ酒が疲労回復剤として使用されたことがわかります。
現在でもクコは『日本薬局方』の生薬に収載され、漢方薬に配合されています。
葉に熱湯を注ぎクコ茶として飲むことができます。菊花茶にクコを入れれば、眼の疲労を和らげ、貧血を防ぐ効果が期待できます。野草として、クコの若葉のてんぷらやおひたし、和え物、クコ飯として食されてきました。
このように生薬としてだけでなく、薬膳料理や山菜料理、お茶や薬用酒にもクコは幅広く使われています。秋の夜長に琥珀色のクコ酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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