 萼を使ったティー

 ローゼルの花

 花後に肥大した萼 |
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連日の暑さなどから、なんだか疲れが抜けないなど夏ばて気味の方も多いのではないでしょうか。今回は疲労回復に良いとされ、この季節におすすめの薬草を紹介します。
ローゼル(ロゼリソウ)という植物名は聞きなれないかもしれませんが、ハイビスカスティーの名前は、ご存知の方も多いと思います。一時期、美容にも良いという事で、ハイビスカスティーは人気が有りました。ローゼルはハイビスカスティーの原料なのです。
ローゼル(Hibiscus sabdariffa L.)はワタの花に良く似た花を咲かせ、アオイ科フヨウ属の1年草です。原産はアフリカ北西部とされ、食用や茎から繊維を採るために熱帯地方各地で栽培されています。
主に利用する部位は、開花後に肥大する萼(がく)で、果実ごと収穫し水洗いの後に深紅の萼の部分のみにします。果実の底部分をくりぬくと綺麗に無駄なく利用することができます。成分は、クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などを含んでおり、利尿や解熱、疲労回復に良いとされています。萼は生でも乾燥させたものでも利用することができますが、生の方が味や香りが良く、ティー以外でも砂糖をまぶして砂糖漬けにしたものや、煮詰めてジャムを作ることもできます。また、塩漬けにしたものは酸味がある為、梅干によく似た味でブラジル等、海外ではよく食べられるようです。
くすり博物館では、ローゼルの収穫を体験できるイベントを予定しています。詳細は下記の通りです。スタッフによる利用方法の説明とハーブティーの試飲もございますので是非ご参加下さい。
■ローゼル収穫体験 【終了しました】 |
開催日時 |
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平成26年9月6日(土)・9月27日(土) 午後1時30分〜午後2時30分 |
集合場所 |
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内藤記念くすり博物館ロビー |
定員 |
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20名 |
参加費 |
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100円 |
申込方法 |
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当日受付にて申込。整理券を発行します。定員になり次第締切ます。 |
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