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身近な生活にある薬用植物
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身近な生活にある薬用植物 「延喜式」の植物
 「延喜式(えんぎしき)」は平安時代の法令集で、律令法の施行細則が記されたものです。当時の法律がわかるのはもちろん、当時の社会や文化も垣間見えるので、貴重な史資料といえます。
 巻三十七には「典薬寮(てんやくりょう=宮中の医薬をつかさどった役所)」で用いられた薬のリストが書かれています。また、当時諸国(五十四国)から朝廷に納められたさまざまな物品の名前も「諸国進年料雑薬」の項に見られます。
 この項目を見ると、昔の国ごとに献上した物品、つまりその国の当時の特産物がわかります。たとえば美濃国六十二種の中には、大黄(ダイオウ)、竜胆(リュウタン=リンドウ)などの薬草の名が見えます。また、山国だけあって、獺肝(カワウソの肝臓)、熊胆(クマノイ=クマの胆嚢)、猪蹄(イノシシのひづめ)、鹿茸(ロクジョウ=シカの袋角)、熊掌(クマの手のひら)なども挙がっています。
[内藤記念くすり博物館]資料「延喜式」 このような品々は、どのようにして遠い朝廷まで運ばれていったのでしょうか。そして、どのように用いられたのでしょうか。
歴史的な法律の本というと、どうしても敬遠しがちですが、ちょっと見方を変えるとおもしろいものが見えてきますね。

記事:内藤記念くすり博物館
         稲垣  裕美 (2005年1月)

  美濃国と飛騨国の主な薬物  
<植物名>  
  アカヤジオウ アミガサユリ
  イノコズチ ウスバサイシン
  ウド オキナグサ
  オケラ ※飛騨国にも記載 カラスビシャク
  キカラスウリ キキョウ
  クコ コノテガシワ
  サンショウ シオン
  シャクナゲ シャクヤク ※飛騨国にも記載
  セッコク ダイオウ
  チョウセンゴミシ トウキ ※美濃国に記載なし
  トチュウ トリカブト
  ナガイモ・ヤマノイモ マツ
  モモ ヤブラン
  ヤマゴボウ リンドウ
  ワレモコウ サラシナショウマ
  ブクリョウ  
<動物薬>  
  ダダツピ[蛇脱皮] ダツカン[獺肝]
  チョテイ[猪蹄] ユウショウ[熊掌]
  ユウタン[熊胆] ロクジョウ[鹿茸]
  チョテイ[猪蹄] ※美濃国に記載なし レイヨウカク[羚羊角] ※美濃国に記載なし
<鉱物薬>  
  セイハンセキ[青樊石] ハクハンセキ[白樊石] ※美濃国に記載なし
動物薬、鉱物薬については「人と薬のあゆみ」をご覧ください。
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