エーディア、全自動免疫測定装置「HISCLシリーズ」用間質性肺炎診断試薬「HISCL KL-6試薬」を新発売

エーザイ株式会社
エーディア株式会社

エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)の診断薬事業子会社であるエーディア株式会社(本社:東京都、社長:斉藤 篤、以下 エーディア)は、間質性肺炎診断補助試薬「HISCL KL-6試薬」を2015年9月16日に新発売します。

「HISCL KL-6試薬」はシスメックス株式会社(本社:兵庫県、代表取締役会長兼社長:家次 恒、以下 シスメックス)が製造販売する全自動免疫測定装置「HISCL シリーズ」で測定可能な、間質性肺炎診断補助マーカーKL-6測定用試薬です。本試薬は、エーディアとシスメックスとの契約に基づいてシスメックスが設計開発を行い、エーディアが製造販売元となり、エーザイと販売提携を行います。なお、本試薬の製造は、シスメックスの関係会社であるシスメックス国際試薬株式会社(本社:兵庫県、代表取締役社長:浜口行雄)が行います。

間質性肺炎は、肺胞の壁(間質)に炎症を起こす肺炎です。原因は様々で、近年、代表的な疾患の一つである薬剤性肺炎の報告症例が増加しており、その重要性と社会的関心が高まっています。

KL-6(シアル化糖鎖抗原)は、間質性肺炎に特異性の高いマーカーです。間質を構成する細胞上に存在し、間質性肺炎になるとその濃度が上昇します。KL-6は血中に滲出するため、間質性肺炎の診断では血液中のKL-6濃度が重要な判定基準の一つになっています。現在、エーディアでは、KL-6測定試薬として「ピコルミ KL-6」(電気化学発光免疫測定法)、「ルミパルス KL-6 エーザイ」「ルミパルスプレストKL-6 エーザイ」(全自動化学発光酵素免疫測定システム用)および「ナノピアKL-6 エーザイ」(生化学自動分析装置用)を販売しています。

「HISCLシリーズ」は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA:Chemiluminescence Enzyme Immunoassay)を用いた全自動免疫測定装置です。酵素を使用した化学発光法により検体中の微量物質を測定し、検体吸引から測定結果表示まで約17分という短時間で測定できることが主な特長です。肝炎、感染症、がん、HIV、心不全などの検査に加え、近年は肝線維化マーカー試薬やアトピー性皮膚炎マーカー試薬などの試薬製品のラインアップを充実させており、幅広い検査施設で利用されています。

エーザイおよびエーディアは、このたびの「HISCL KL-6試薬」新発売を通じ、より多くの医療現場において間質性肺炎の診断補助に役立てていただくことにより、患者様のベネフィット向上に一層貢献してまいります。

以上

[参考資料として、製品概要、用語解説、製品写真を添付しています]

<本プレスリリースに関する報道関係の皆様からのお問い合わせ先>

エーザイ株式会社 PR部 03-3817-5120

エーディア株式会社 広報担当 03-3865-4311

<本製品に関するお問い合わせ先>

エーディア株式会社 カスタマーサポートセンター 0120-921-207

<参考資料>

■製品概要

※左右にスクロールできます

製品名 HISCL KL-6試薬
使用目的 血清又は血漿中のシアル化糖鎖抗原KL-6の測定
対応機種 HISCL-5000、HISCL-2000i、HISCL-800
包装 100テスト用
希望納入価 85,000円
製造販売元 エーディア株式会社
販売提携 エーザイ株式会社
製造元 シスメックス国際試薬株式会社

■用語解説

1.間質性肺炎

肺は、酸素を取り込む肺胞という小さな組織が多数集まってブドウの房のような形をしています。この肺胞に炎症が生じると肺炎になりますが、肺炎は炎症の場所によって2つに大別されます。肺胞の壁(間質)に炎症を起こすものが間質性肺炎、気管支から肺胞に至る空気の通り道(肺胞腔内)に炎症が起きるのが肺胞性肺炎(一般的な肺炎)です。この2つの肺炎は治療方法が異なるため鑑別が必要です。

■製品写真

HISCL KL-6試薬
(HISCL KL-6試薬)