ラブコナゾール・プロドラッグに関するライセンス契約を締結

株式会社ブレインファクトリー
エーザイ株式会社

株式会社ブレインファクトリー(本社:東京都、社長:金澤敦志、以下 ブレインファクトリー)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下 エーザイ)は、ラブコナゾール・ジヒドロジェンホスホノキシメトキシ誘導体(ラブコナゾール・プロドラッグ)に関して、このたび日本を対象としたライセンス契約を締結しました。

本契約により、エーザイはブレインファクトリーに対して再実施権付独占開発権ならびに商業化権を付与します。対象は日本国内、すべての真菌症を含む抗真菌作用を効能・効果とした医療用医薬品(ただし、シャーガス病を除く)となっています。

主活性成分であるラブコナゾールはエーザイで創製・開発された抗真菌剤です。本契約化合物はラブコナゾールを、ジヒドロジェンホスホノキシメトキシ誘導体にプロドラッグ変換することにより、溶解性や生体内利用率を向上させたものです。

今回、ブレインファクトリーは、パートナーによる開発を含め、真菌症、特に爪真菌症の開発を進める計画です。爪真菌症に対する治療は、経口抗真菌剤による治療が実施されていますが、再発も多く完治が難しい疾患の一つであり、新しい治療薬が求められています。

今後はブレインファクトリーの事業ビジョン(医療ニーズ、製品化確率が高いにも関わらず開発が進まない医薬品等を導入し、専門家集団により開発)に則り開発が進められます。

ブレインファクトリーとエーザイは、真菌に由来する疾患に対するアンメット・メディカル・ニーズを充足すべく、1日も早く新しい治療の選択肢を提供できるよう緊密に協力してまいります。

以上

[参考資料としてラブコナゾール, ラブコナゾール・プロドラッグについて、両社概要を添付しています]

本件に関する問い合わせ

<参考資料>

1.ラブコナゾール、ラブコナゾール・プロドラッグについて

左の化合物がラブコナゾールそのもの、右の化合物が、ジヒドロジェンホスホノキシメトキシ化して溶解性や生体内利用率を向上させたプロドラッグ。

2. 株式会社ブレインファクトリーについて

  1. 会社概要
    • 1)
      所在地:東京都港区赤坂8-7-10-404
    • 2)
      設立:2004年6月17日
    • 3)
      資本金:15,600,000円
    • 4)
      主な事業:新薬の導入、開発、コンサルティング等
    • 5)
      代表取締役:金澤敦志
  2. 事業ビジョン
    • 1)
      市場ニーズ、製品化確率が高いにも関わらず、開発の優先順位が低く、なかなか開発が進まない医薬品を自社専門家集団・ネットワークを用いて新たな視点で探索・導入し、早期開発をする。
    • 2)
      関係学会等からの強い医療ニーズのある医薬品を開発し、本邦のドラッグラグ解消に貢献する。
    • 3)
      開発リスクを自ら負担し、開発・承認された医薬品による他社との提携を通じて、事業の収益構造とする。

3. エーザイについて

エーザイ株式会社は、研究開発型のヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業で、グローバルに研究・製品の開発・販売活動を行っている。エーザイは、神経・精神領域を含むインテグレーティブ・ニューロサイエンス、がん治療と支持療法を含むインテグレーティブ・オンコロジー、血管・免疫反応領域の3つの治療領域に活動を集中し、世界各地にある研究、生産、販売拠点を通じて、世界の患者様に貢献している。

エーザイ株式会社の詳細情報は、www.eisai.co.jp をご覧ください。