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ニュースリリース

(2003年2月3日)

MRI造影剤「E7155」の申請取り下げ


エーザイ株式会社
ブラッコ・エーザイ株式会社


 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)とブラッコ・エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:松本利夫)は、「E7155」(一般名:ガドベン酸メグルミン)について、本剤の既存薬に対する有用性を証明するためには、さらなる臨床データの追加が必要であり、また他の効能・効果の可能性を検討することから、今回の輸入承認申請の取り下げを決定いたしました。今後の開発計画については、海外ですでに販売されていることも踏まえ、両社で協議を進めてまいります。


 「E7155」は、両社がブラッコ社(本社:イタリア)から導入したガドリニウム系の新規MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)用造影剤であり、成分特有の動態を示すことにより、従来の細胞外液存在型の性質に加え肝臓特異性造影剤としての特性を有していると考えられます。


 ブラッコ社はガドベン酸メグルミンを、欧州において1998年から肝臓及び中枢神経系の造影剤として販売しており、米国においては申請中です。さらに、欧米でMRA(MR血管撮影)等の効能・効果を取得すべく開発しています。また、日本においてはエーザイ株式会社と合弁でブラッコ・エーザイ株式会社を設立し、両社で非イオン性X線造影剤「イオメロン」、非イオン性MRI用造影剤「プロハンス」の開発と販売を行っています。


以 上


本件に関するお問い合わせ先
エーザイ株式会社 広報部
TEL  03-3817-5120



[ 参 考 ]

<MRI>
Magnetic Resonance Imaging : 磁気共鳴画像
 X線CTと同じく、コンピューターにより人体の断面像を画像として描く検査法で、X線の代わりに磁力と高周波を用います。その原理は、人体の細胞分子が持つ水素原子核が、強い磁場で特定の周波数をかけると共鳴現象をおこし、ある周波数の電磁波が生ずることを利用するもので、この電磁波の強弱をコンピューター処理によって画像化する検査法です。

<MRA>
Magnetic Resonance Angiograpy : MR血管撮影
 造影剤の静脈内注射直後にMRI撮像を実施し、造影剤の滞留する血管を3次元的に描出する手法です。カテーテルとX線造影剤を用いて実施する血管造影に比べて侵襲性が少ないという利点があります。

<細胞外液存在型造影剤>
 静脈内注射後、細胞内に入ることなく細胞外(液)のみに分布し、ほぼ100%が尿中に排泄される造影剤です。ガドペンテト酸メグルミンやプロハンス(当社販売)がこれにあたります。

<肝臓特異性造影剤>
 現在、発売されているものに、フェルモキシデス、フェルカルボトランがあります。これらは、酸化鉄粒子でクッパー細胞に取り込まれるのに対し、E7155は細胞外液存在型造影剤と同様のガドリニウムのキレートですが、肝細胞に取り込まれます。