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ニュースリリース

(1997年2月27日)

エーザイ(株)の米国医薬品販売会社、アルツハイマー型痴呆治療薬「アリセプト」を発売

 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)の米国での医薬品販売会社エーザイ・インク(略号:ESI)は、一日一回投与型の軽度・中等度のアルツハイマー型痴呆治療薬「アリセプト」(一般名:塩酸ドネペジル、開発記号:E2020)の米国での自社販売を、ファイザー社との共同販促を通して、2月中旬より開始いたしました。


 アリセプトはエーザイが独自に合成した全く新たなアセチルコリンエステラーゼ阻害剤で、日米欧三極で臨床開発が進められてきました。米国では1996年11月に米国食品医薬品局(FDA)より軽度・中等度のアルツハイマー型痴呆治療薬として販売が許可され、英国においても2月19日、英国医薬品庁(MCA)から新薬としての承認通知を受領しました。現在、日本では第三相臨床試験(フェーズ3)の段階にあります。


 アリセプトは記憶と学習に関与している神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の働きを阻害することにより、脳内アセチルコリン濃度を高め、軽度・中等度のアルツハイマー病患者の認知機能を賦活し全般臨床症状を改善することが期待されています。


 アルツハイマー型痴呆は主に初老期から老年期に発症し、記憶力低下、行動の変化さらには言語障害や運動機能障害へと進行する痴呆疾患の一形態です。米国ではおよそ4百万人の患者がいると推計されています。


 エーザイ株式会社は1994年11月、ファイザー社とアルツハイマー病治療領域での新薬創出に向けての戦略提携を締結しており、アリセプトはこの戦略提携における戦略品と位置づけられています。