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ニュースリリース

(1995年9月27日)

アルツハイマー型痴呆治療薬の米国での第三相臨床試験を終了し、FDA新薬承認申請を準備

 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、米国の臨床開発子会社エーザイ・アメリカ・インク(EAI)で開発中の新規化合物「E2020」(開発記号)の第三相臨床試験を終了し、軽度・中等度のアルツハイマー型痴呆の治療において良好な効果を持つことを確認いたしました。これにより今後、新薬承認申請をFDA(米国食品医薬品局)に提出する準備を開始します。


 「E2020」は当社が独自に合成した新規化合物で、日米欧三極同時に臨床開発が進められており、現在欧州では第三相臨床試験、日本では第二相臨床試験の段階にあります。


 記憶のメカニズムは脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの量が深く関与していることが明らかになっています。「E2020」はアセチルコリンを分解する酵素の働きを選択的に阻害することにより、脳内アセチルコリン量を増加させ、脳細胞の働きを補う中枢作用型アセチルコリンエステラーゼ阻害剤です。


 アルツハイマー型痴呆は主に初老期から老年期に発症し、記憶低下、情緒障害などの痴呆症状を主症状とし、言語障害や運動機能障害へと進行する痴呆疾患の一形態です。米国では第4位の死亡原因となっており、米国、欧州、日本でおよそ8百万人の患者がいると推計されています。


 当社は昨年11月に米国ファイザー社とアルツハイマー病治療領域での世界的な新薬創出に向けて戦略提携を締結しており、「E2020」はこの戦略提携における戦略品と位置付けられています。