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身近な生活にある薬用植物 梅
 梅は小雪交じりの寒風吹きすさぶ中で、ひっそりと花を咲かせます。清楚で気品があり、そのほのかな香りはなんともいえません。人々に愛され、古くから多くの歌にも詠まれてきました。
 歌に「梅は香りを 桜は花よ」と詠まれましたが、香りの良い梅と花が美しく華やかな桜の特徴がよく捉えられています。

 梅が日本に渡来したのは遣隋使、あるいは遣唐使が持ち帰ったためといわれています。万葉集の4500首のうち梅を詠んだ歌は127首です。一方、桜はその三分の一しかありません。

 中国では、松と竹は冬の寒気に耐えて緑を保ち、梅は寒さの中、百花に先がけて花を咲かせることから、松・竹・梅を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」といい、それが日本に伝えられたのです。三友とは友としてふさわしい人のことです。「松」は厳冬にも落葉せず、断崖絶壁にも良く根を張ることから忍耐強く、真心を尽くす人。「竹」は節を持った人。また隠し立ての無い正直な人。「梅」は厳冬に咲く事から、激しい状況でも笑顔を絶やさない人。そんな梅の花にあやかりたいものですね。

 なお、梅はバラ科の落葉高木。白色、紅色、八重咲などがあって花が散った後も実をつけ、梅雨に入る頃には黄色に熟します。紫蘇の葉で色を付けた梅干や梅酒は薬効もあり、優れた保存食として身近なものです。日本最古の医学書『医心方』にも「梅は三毒を断つ」と書かれています。これは食中毒、日射病、水あたりに効くことを意味するようです。
 梅の実や果肉は数ある果実の中でもクエン酸、ピルビン酸、コハク酸など良質の植物性有機酸をたくさん含み、民間療法にも利用されています。

記事:内藤記念くすり博物館
         伊藤 恭子 (2011年2月)
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