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身近な生活にある薬用植物
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身近な生活にある薬用植物 『日本薬局方』の中の天然物
 今回は、“『日本薬局方』の中の薬用植物”の続編です。このコーナーは「身近な生活にある薬用植物」ですが、あえて「植物でないもの」をテーマとして取り上げてみました。また、とても「身近」とはいえないものが含まれていますが、ご容赦ください。

 日本の薬の公定書である「日本薬局方」に収載されているお墨付き薬用植物をいくつか紹介しました。今回はお墨付き薬用天然物として、動物と鉱物由来のものを紹介します。

ゴオウ(牛黄)
牛の胆のう、胆管または肝管中にできた結石(胆石)で、色は黄金色または黄褐色です。古くは不老長寿の薬として珍重されており、現在でも成人病の予防と治療また後遺症の改善などに広く応用されています。数千頭に1頭の牛からしかゴオウは採れないといわれ、そのために非常に高価で、金より数倍の価値があります。

センソ(蟾酥)
ヒキガエルの耳下腺の分泌物を集めたものです。「ガマの油」として塗り薬と、その売り口上が知られていますが、有効成分として強心配糖体などを含み、その効果はかなり確かなものです。

ユウタン(熊胆)
熊の胆汁を乾燥させたもので、いわゆる「熊の胆(クマノイ)」と呼ばれるものです。ゴオウと同じくらい高価なもので、ユウタンを採ることが目的で熊の密猟が行われる場合もあるそうです。

リュウコツ(竜骨)
化石化した骨で、主として炭酸カルシウムから成ります。本当に竜の骨ということはないでしょうから、大型の哺乳類の化石といわれています。新しい骨とは効果が異なるといわれ、地中に長い時間埋められた間に何らかの変化があるのでしょうか?

ボレイ(牡蠣)
牡蠣(カキ)の貝殻です。捨てられてしまうものの有効利用としては、優等生ですね。炭酸カルシウムが主成分。鎮静・鎮痛作用、収斂作用、解熱作用などの効果が知られています。

セッコウ(石膏)
天然の含水硫酸カルシウム、いわゆる石膏(セッコウ)です。口渇や解熱などの効果を期待して、いろいろな処方に含まれています。

 これらの天然物は古くから用いられ、確かな効果が認められていることに、人類の英知を感じます。一方で薬用のために乱獲が問題になっており、自然保護に対する英知も発揮して欲しいものです。

記事:エーザイ株式会社
         コーポレートコミュニケーション部
         下山 信美  (2005年2月)
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