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身近な生活にある薬用植物 香りの植物
 香りはもともとどこからきたのでしょうか?
 香料をアルコールにとかした、芳香をもつ溶液を、フランス語でパルファン、英語でパヒュームといいます。語源はどちらも香をたくことを意味するラテン語のペル・フムスです。古くは宗教的・呪術的な目的で用いていました。東洋に起源をもつ薫香(くんこう:香りのよいものをたいて芳香を発生させる)や、香料を水や油脂にとかした香油が、エジプトを経てギリシャ、ローマに伝えられました。
 その後、植物の葉から蒸留によって香料を抽出する方法がアラビア人によって発明され、十字軍の遠征によりヨーロッパに伝えられました。アルコールを用いた最初の香水は14世紀末に登場し、16世紀には上流社会の男女のぜいたくなおしゃれとして香水への関心がいっそう高まり、18世紀に最盛期をむかえました。
 古来、香料には植物性と動物性があり、20世紀には合成香料が加わりました。植物は、ミントのように、芳香を有する揮発性の精油成分を葉や茎などに含むものが数多く存在します。これらの精油成分を天然香料といい、香水、石鹸、そのほか化粧品、菓子類や飲料用に利用されます。これらの天然香料を含む植物から大量に精油成分を採種する目的で栽培される植物を香料植物といいます。
 植物性の香料にはビャクダン、シダ、ショウノウといった樹木の幹や根、シナモン、バルサムなどの香木、乳香、没薬(もつやく)、イトスギなどの樹皮や樹脂類、オレンジ、レモン、ライム、バニラなどの果皮や果実、イランイラン、バラ、ジャスミン、アイリス、スミレ、スズラン、スイセン、ライラック、ユリ、オレンジ・・・などの花、セージ、ミント、タイムなどの葉があげられます。身近な植物をサシェ(におい袋)にしたり、最近はエッセンスも売られているので、アレンジして香りを楽しんでみてはいかがでしょうか?


記事:内藤記念くすり博物館
         伊藤 恭子 (2003年8月)
香水
<代表的なもの>
イブキジャコウソウ オオグルマ
カモミール カンアオイ
クスノキ[楠] シュクシャ
シロバナイリス スイカズラ
スダチ ソシンロウバイ
ダイダイ[橙] タイム
タチジャコウソウ テイカカズラ
ニュウコウジュ[乳香樹] ノイバラ
バニラ ヒイラギ
ビャクダン[白檀] ヒヤシンス
フェンネル ラベンダー
リュウノウギク ローズマリー
アップルミント オレガノ
スイートバジル ペパーミント
レモングラス レモンバーム
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