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身近な生活にある薬用植物 ドクダミさま
つい最近の話です。料理中にひどいやけどをしてしまいました。水ぶくれができて、ジンジン痛い。とにかく、痛い。水でしばらく冷やしても、痛みはとれず、保冷剤を患部に巻きつけて痛みをがまんしていました。子供と散歩に出てはみたものの、保冷剤が完全に溶けると、痛みが再び襲ってきました。ジンジンジン。
その時、目に入ったのが木の影にはえていた「ドクダミ」。やけどには「アロエ」とはわかっていたものの、神にもすがる思いで、葉をもみ患部へ貼り付けたところ、痛みがひいてきました。このときばかりはドクダミさまさまでした。

後日、その効能効果をインターネットで調べたところ、民間で消炎薬として用いられていた、という記述がありました。花の咲く時期の花や葉を乾燥させたものは「ジュウヤク」という生薬名で日本薬局方にも載るほどの実力者。ちなみにこの生薬名は、馬に用いると十種の効能がある、ということから命名さ れたそうです。

ドクダミは、民間薬としてさまざまな用途、方法で利用されています。火で焙った葉を煎じたお茶は、便通、利尿作用によいとされ、市販も多くされています。また、あの独特の匂いのもとの成分は抗菌作用が強く、水虫や蓄膿症を改善するともいわれています。(子供の頃、鼻をたらしていた時に、ドクダミの葉を祖母につめられた記憶があります。鼻が詰まっているのに、臭くて…)
先の夏には、子供にあせもができたときに、乾燥させた葉をお風呂にいれていました。専門家のお話によると、入浴剤にする際にはドクダミを鍋で煮出してから入れるとより効果的とのこと。

子供もその独特の名前と花から、すぐに「ドクダミ」を覚え、発見するたびに「お風呂に入れようね!」と、ちょっと臭い深緑の葉をうれしそうに摘んでくれます。


記事:エーザイ株式会社
         コーポレートコミュニケーション部
         谷田部 裕美子  (2005年10月)
ドクダミ
ドクダミ
   
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