ちょっとしたご縁があって、この度、「かるた」の会に入りました。
「かるた」といっても「犬も歩けば〜」ではなく、競技かるたです。小倉百人一首といったほうが通りが良いでしょうか。
私の家では、祖父も父も競技かるたの経験者で、特に父が読手として、地域の会のまとめ役をしていた関係で、小学生の頃から、姉妹で揃って札を覚えて、一人前に対戦もしておりました。
反射神経のいい妹にどうしても勝てなくなり、自然消滅してしまった、私とかるたの縁。まさかこんなに時間が経ってから、再び繋がる日がこようとは…。
子供の頃覚えていた札は、果たしてどのくらい記憶の底に残っているのかと、試すような気持ちで、勉強を進めています。
百人一首は、上の句を詠んで、下の句の札をとる競技です。下の句をいかに早く見つけるかが勝負なので、単純に全部の句の決まり字(※)だけを覚えていけばいいのですが、勉強していくと、その世界が深くて、なかなか先に進めません。幼いころ意味もわからず、暗号のように覚えていたものが、頭の中で急に色や厚みがついていくようで、とても楽しい作業です。
特に「くすり博物館」の仕事を通じて興味を持った薬草が歌の中に登場してくると、つい、薬草検索や辞書で調べ始め、どんどんと寄り道をしてしまいます。