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身近な生活にある薬用植物 縁起のよい植物
 寒さが厳しく、他の植物は落葉している中で、青々と緑を保っている松と竹。そして一年中で一番寒い時に花を咲かせ春を告げる梅。この松竹梅を古くからお正月や結婚式などの慶事の時に飾り、家族の多幸、長寿を願い、家の繁栄を祈ってきました。
 さて禅語に「松樹千年の翠」という言葉があります。春は花、夏は新緑、秋は紅葉と感覚的な美しさに押されて、松の緑が人の目をひくことは少ないのですが、寒風が吹き雪の舞う季節になれば、今まで目立たなかった松の緑の美しさが改めて見直されます。松は一年を通じて緑を保ち千年の齢を保つといわれ、転じて「うつろいやすい世の中の、うつろうもののみに目を奪われて、不変の真理を見失うようなことがあってはいけない。」という意味があるようです。また婚礼などで謡われた「高砂」は瑞木「高砂松」の慶祝歓喜の意味で知られています。別名に千代木、草ではないのですが、豊喜草、都草、翁草、常盤草、初代草、神代草などがあり、優美でめでたいものが多いのもこれを示しています。このように松は縁起のよい樹木の代表になっています。
 次に、竹は青々としてまっすぐ伸びる様子から、子孫繁栄を意味し、清浄な植物のひとつとされています。「竹を割ったように・・・」、「竹馬(ちくば)の友」といった表現で身近に伝えられてきました。
 そして梅は君子の徳と子孫の連続性の象徴とされます。白く可憐な花は古くより和歌に詠まれ、めでたい花として愛されてきました。冬の終わりと春の訪れを知らせ、歴史の香りを今も漂わせているようです。
  少し気をつけてみていると他にも「縁起のよい植物」を身近に見ることができそうです。

記事:内藤記念くすり博物館
         伊藤 恭子 (2009年1月)
南天・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「難を転ずる」という語呂合わせから
千両万両・・・・・・・・・・・・・ 名前がめでたいので正月の縁起物とされる
福寿草・・・・・・・・・・・・・・・・・ 江戸時代から栽培が盛んで、正月用の盆栽に植えられる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実が何年もついているためこの名前があり、代々の栄えを意味するといいます。
ユズリハ・・・・・・・・・・・・・・・ 春先に古い葉と新しい葉が一度に入れ替わることから、親が元気なうちに子への譲りを意味するとされます。
柏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 枯れた葉がいつまでも残るので、縁起をかついで庭木にします。
ウラジロ・・・・・・・・・・・・・・・・ 注連飾りや鏡餅に使われ、その縁起には葉裏が白いのがめでたい、向かい合った複葉が夫婦仲良い印、八の字形で末広がり、など諸説あります。
キチジョウソウ(吉祥草)・・・ 庭の花が咲くときはその家に吉事のある時

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