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リニューアルは永遠なり (2010.04.02)

館長です  リニューアルオープンして、早や2ヶ月。今回のリニューアルのコンセプトは、「感動のある博物館」。以前、このコラムでも感動を与えられる博物館にしたいと書かせていただきましたが、その第一歩です。
 特に意識をした点は、「見易さ、分かり易さ」です。そのため、全ての解説文を見直し、展示品も整理し、配置換えや入れ替えを行いました。当館は、くすりの歴史を10テーマに分けて展示していますが、テーマを分かり易くするために、テーマごと色分けし、メリハリをつけてみました。照明にも工夫を凝らし、心地よい雰囲気づくりに努めました。苦労したのは、英語です。全ての解説文に英訳を併記しましたが、件数が膨大のため、文字の量やサイズも含め悪戦苦闘の連続でした。
 オープンして一番気になるのは、やはりお客様の反響。残念ながら、「よかった!感動した!」という以前どこかで聞いたことのある力強いご意見はありませんでしたが、「落ち着いた雰囲気」、「テーマごとにまとまりがある」、「展示がすっきりした」、「きれいになりました。申し分ありません」、「しっかりした展示で充実している」等々、私たちスタッフを勇気づけていただくご意見が多く、まずはひと安心。
 当事者としても、真新しい展示館内を観て回るのは楽しいものです。毎朝足繁く館内に足を運んで、気分も新たに展示を観てみると、それまで気づかなかったこともいろいろ見えてきます。一例をあげれば、英語の表記ミス、展示品と解説文のミスマッチ、展示品の位置の悪さ等々。お客様目線の大切さを改めて思い知らされました。
 いいことばかり並べ立て、否定的なご意見はなかったのか?という声が聞こえてきそうですが、ひとつ「重要なコーナーには、年配の方の説明が不可欠です。宜しくお願いします」(原文のまま)というご意見がありました。年配の方?当館で最も年配は私になります。年配の方=くすりの歴史に詳しい人とも読み取れます。これは、うかうかしてはおれません。これを機会に日々しっかり勉強してご期待に応えていかなくてはいけません。正にリニューアルに終わりはなく、永遠のテーマであることを痛感する毎日です。
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