おじゃまします。「くすりの博物館」事務長です。
恐怖の金曜日。まず頭に浮かぶのは「13日の金曜日」ですね。同名の映画を連想する方も多いと思います。ただ以前から13日の金曜日が不吉な日だと言われていたことを覚えています。
元々はイエス・キリストが磔刑に処された日が13日の金曜日であったからという説を私も何となく信じていました。ところが共観福音書ではキリストの処刑は14日の金曜日なのだそうです。色々調べてみましたが、最後の晩餐がキリストと12人の弟子の合計13人であったこと、キリストを裏切ったユダが13人目の弟子であったことなどから13という数字を不安に思い嫌う風潮があり、それと金曜日が結びついたという説がもっともらしく感じます。
「くすりの博物館」は、毎週金曜日にページが追加されています。主にこの「もうひとつの学芸員室」のコラムが中心になっていますが、3ヶ月毎に更新する「壁紙カレンダー」、月1回更新する「身近な生活にある薬用植物」と併せて、ほぼ完全な毎週金曜日更新体制なるものができあがりつつあります。事務長個人としては画期的なことだと思っています。
身近な生活にある薬用植物の記事は、最初は人事異動で他部署に移ったT.O.君に特別寄稿をお願いしたり、私が四苦八苦して書いたりしていました。薬草の知識など全くない営業管理畑の私が書くのですから大変です。ところが最近は学芸員が自主的に執筆を始めてくれました。見るに見かねてという感じなのでしょうが嬉しい限りです。
四苦八苦と言えばこの事務長コラムもこれで3回目になります。これがまた悩みの種です。館長、3人の学芸員、そして私の計5人で「館長の黙して語らず」と「学芸員のちょっとコラム」を書いていますが、どうも私一人が苦しんでいるようです。前回も苦し紛れにみそかつの話などをしてしまいましたね。百味箪笥※みたいに抽斗(ひきだし)をたくさん持っている4人が本当に羨ましい。
毎週金曜日に追加される記事・コラム。原稿締め切りは前の週の金曜日。「今週は事務長の番です。」というメールが制作会社の人から私めがけて飛んで来ます。金曜日が恐い。
※ 百味箪笥