マーケティング
当社グループでは、「イースト・アジア」、「米国」、「欧州」、「新興市場(ニューマーケット・アセアン)」の4リージョン体制で、各々のマーケットニーズや取り扱う製品群に最適かつ効率的な事業体制を構築し、地域ごとの成長戦略を立てています。
イースト・アジア(日本、中国、韓国、台湾、香港)
イースト・アジア・リージョンは、日本、中国、韓国、台湾、香港で編成され、各国のローカル人材による知の共有が生み出すシナジーにより競争力を高めていきます。また、中枢神経、がん、リウマチ、消化器・肝臓疾患などの各領域における主要なオピニオンリーダー同士の国際交流や事業運営の共有化をはかっています。また、同リージョンの5カ国では現地の人材をローカル・トップとして任命し、彼らのリーダーシップのもと各国の活動が運営されています。日本と中国を成長のドライバーとするイースト・アジア・リージョンは、今後のグローバルエーザイの牽引役として大きな成長を果たしてまいります。
<エーザイ・ジャパン(日本)>
日本では、エーザイ・ジャパン体制の下、医療用医薬品、一般用医薬品、診断用医薬品、ジェネリック医薬品の4事業を統合した事業展開を活かした戦略を推進しています。「Patient Journey(ライフタイム・ケア)」という新しいビジネスコンセプトで、予防から診断、治療、予後までの付加価値あるサービスと情報の提供や、医療・介護連携支援など、病気になっても安心して暮らせる「まちづくり」をめざして活動しています。
*医療用医薬品事業(エーザイ・ジャパン)
医療用医薬品事業は、病医院で医師より処方される医薬品を扱っている事業です。アルツハイマー型認知症治療剤として現在日本で唯一、軽度から高度までの適応を有する「アリセプト®」、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療で注目されているプロトンポンプ阻害剤「パリエット®」に加え、2011年7月に発売した自社創製乳がん治療剤「ハラヴェン®」を柱に、神経、消化器、がん、運動器、免疫・炎症などの領域を中心として、効率的かつ効果的なプロモーション活動を展開しています。
医療用医薬品事業では、常に最新の医学に裏打ちされた信頼性の高い製品情報を医療従事者の皆様へお届けすること、高品質な製品を安定的に医療機関等へお届けすることで医療に貢献することを重要な役割と考えています。そのため、最新の適正使用情報の提供活動を実践すると同時に、日進月歩の診断治療や最新の医療動向の情報を収集し、活動の検証を行っています。
近年、医療制度改革の一環として、医療機関の機能分化と連携が進みつつあり、より高質で、きめの細かい情報提供活動が求められる時代となりました。このような市場の変化に即応するため、営業体制の革新を進めるとともに、MRの知識技能強化のため教育研修のさらなる充実をはかっています。
また、医薬品に関する情報のみならず、疾患啓発活動を通して、患者様とそのご家族や介護の方々、生活者の皆様に対する疾病関連情報の提供にも力を注いでいます。
アリセプト®
パリエット®
*薬粧品(一般用医薬品)事業(エーザイ・ジャパン)
第3類医薬品
第2類医薬品
第3類医薬品
雑貨
栄養機能食品(ナイアシン)
薬粧品事業では、薬局・薬店等で販売される一般用医薬品や、コンビニエンスストア等でもお取扱いいただける医薬部外品・栄養機能食品・雑貨などの健康をサポートする製品を扱っています。エーザイでは、これらの製品を総称して「薬粧品」と呼んでいます。
TV広告等でもお馴染みの製品としては、「きれいと元気を応援するチョコラBB®」、「弱った胃を粘液のベールで整えるセルベール®」、「もんでも届かないコリをほぐすナボリン®」、「イオンの力で花粉をブロックするクリスタルヴェール」などがあります。その他には、「スーッと効く緑の胃ぐすりサクロン®」や「乗り物酔い薬トラベルミン®」などの製品をラインアップし、多くのお客様にご愛顧いただいています。薬粧品事業では、さらに多くのお客様の健康と生活に役立つ製品をお届けするために、「チョコラBBスパークリング®」(栄養機能食品)の発売、また、「贅沢ポリフェノール」の通信販売の開始など、新しい活動にも力を入れています。
薬粧品事業はエーザイの事業の中でも、最もお客様に近いところで活動しています。お客様や薬局・薬店の薬剤師、店舗スタッフの方々からのご意見に真摯に耳を傾け、お客様のベネフィットに貢献する高品質な商品開発や改善に取り組んでいます。より多くのお客様のセルフメディケーション・ニーズを充足することを目的とした製品開発・マーケティングに取り組み、患者様や生活者の皆様のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)のさらなる向上に貢献してまいります。
*ジェネリック医薬品事業(エーザイ・ジャパン)
エーザイ・ジャパンでは、1996年に設立したエーザイの100%子会社であるエルメッド エーザイ(株)において、低薬価かつ患者様にとって服用しやすい「価値型ジェネリック医薬品」の開発をモットーにジェネリック医薬品事業を展開しています。医療従事者への情報提供活動に際しても、医療用医薬品事業のMRと連携の上、きめ細やかな活動を行っています。「ヒューマン・ヘルスケア企業」を目指すエーザイグループの一員として、ジェネリック医薬品を通じて、患者様貢献を果たしてまいります。
*診断薬事業(エーザイ・ジャパン)
診断薬事業を担うエーザイの100%子会社であるエーディア(株)が、エーザイ・ジャパン体制における4事業統合的な戦略のもと、予防・診断・治療・予後にいたる医療の流れの中で、診断と治療に密接に関係する情報と製品をお届けし、早期診断・早期治療に貢献することを目標としています。エーザイ・ジャパンが掲げるPatient Journey(ライフタイム・ケア)の中で、患者様とそのご家族に付加価値の高い情報と高品質な製品をお届けするため、研究開発・生産・販売のフルファンクションの体制で取り組んでいます。
<中国>
中国では、グローバル主力品である「アリセプト®」「パリエット®」とともに、中国の疾病構造に合致した製品を積極的に導入し、患者様の疾病管理と治療およびQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に一層の貢献をしてまいります。がん、肝臓、中枢神経を重点領域と定め、専門領域別の責任体制を明確にしたビジネスユニット(BU)体制(がんBU、中枢神経BU、消化器/肝臓BU、プライマリーケアBU)を構築し、大都市にフォーカスしたマーケティング主導の事業展開を行っています。
米国
米国事業においては、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®」、プロトンポンプ阻害剤「アシフェックス®(日本製品名:パリエット®)」を主軸に事業展開を進めてまいりました。2010年11月に、待望の自社創製抗がん剤「ハラヴェン®」を発売し、MGI Pharma Inc.の買収などにより強化してきたがん・クリティカルケア関連領域において、更なる患者様貢献を果たし、成長する事業セグメントへと転換しています。
また、unmet medical needs(未だ満たされない医療上のニーズ)の高い疾患領域である「がん」と「中枢神経」にフォーカスした組織体制のもと、より小規模な販売チームによる各領域ごとの顧客アプローチを展開し、がんフランチャイズへの転換を加速するとともに、中枢神経フランチャイズにはてんかん領域を加えてさらに充実させてまいります。
欧州
欧州では、英国をはじめ、ドイツ、フランス、オランダ、イタリア、スペイン、スイス、スウェーデン、ポルトガル、ベルギー、オーストリアに医薬品販売子会社を有しています。現在欧州の22カ国において当社製品が販売されています。(2011年9月末現在)。
2009年6月、欧州事業展開の拠点として、英国・ハットフィールドに欧州ナレッジセンターを開設し、生産工場、探索研究、臨床研究、マーケティング、欧州統括機能の集約化を行いました。欧州全体のマーケティング、メディカル、ファイナンス、ITといった機能を同センターで集中して行い、各国の販売拠点で販売とマーケットアクセスに特化した体制としました。これにより、欧州をひとつの市場としてとらえた「ONE EUROPE」コンセプトのもと、「がん・病棟ケア」、「てんかん」、「成熟製品」の3つの汎欧州ビジネスユニット体制を構築し、資源の最適化と事業の成長を実現してまいります。
欧州では、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®」、プロトンポンプ阻害剤「パリエット®」、乳がん治療剤「ハラヴェン®」に加えて、てんかん治療剤「ゾネグラン®」、「イノベロン®」、「ゼビニックス®」、重症慢性疼痛治療剤「プリアルト」など、他社との提携等による製品導入も積極的に行い製品ラインアップを拡充し、患者様とそのご家族のベネフィット向上に貢献してまいります。
新興市場(ニューマーケット・アセアン)
インド、ブラジル、ロシア、カナダ、アセアン諸国等の新興市場では、当社グループの強みを活かした疾患ソリューションを提供していきます。アルツハイマー型認知症やてんかんなどの中枢神経疾患をはじめとして、がん、肝臓疾患を重点領域として位置づけ、ブランド製品とブランドジェネリック医薬品を含めた幅広い製品を取り揃え、特に急成長する中間所得層へ展開します。また、官民パートナーシップによる疾患啓発や地域におけるパートナーとの連携、アフォーダブルプライシングなどにより、ビジネス基盤を構築していきます。
関連リンク
