蔓延国向けに、現地の言語でDEC錠説明書(指導せん)を作成

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2016年6月2日掲載

エーザイは、リンパ系フィラリア症(LF)の制圧に向けて、治療薬「DEC錠(ジエチルカルバマジンクエン酸塩)」を無償提供しているほか、蔓延国で様々な支援活動を行っています。

アジアのLF蔓延国にあるエーザイの販売子会社では、社内にDEC Project Managerと呼ばれるLF制圧支援活動を推進する担当者を置き、各国の視点でWHOの制圧活動を早期に実現するための具体策を検討・実施しています。

アジアの言語で作成したDEC錠の説明書(指導せん)は、こうしたDEC Project Managerが実施した活動の一例です。LFの制圧には、WHOの主導により、LFの蔓延リスクのある全ての地域に対しMDA(治療薬の集団投薬)が行われ、小さい子どもやご高齢の方を含めた全ての住民を対象にDEC錠が一斉投与されます。しかし、保健・医療体制が整っておらず、多くの方が病気になっても病院にいくことさえ出来ないこれらの蔓延地域で、住民の方に納得して薬を服用いただくのは容易なことではありません。

そこで、蔓延地域でのMDAの効果を少しでも上げるために、エーザイのDEC Project Managerが考案し、作成しているのが、DEC錠指導せんです。DEC錠指導せんは、蔓延地域でMDAを推進するヘルスワーカー・ボランティアおよびMDAに参加される住民の方々向けに、DEC錠の服用目的や注意点、副作用情報を分かりやすくコンパクトにまとめたリーフレットです。現在、各国のDEC Project Managerにより、英語・ヒンディー語・テルグ語(インド南東部の言語)・タイ語・ミャンマー語に翻訳され、それぞれのMDAの現場で活用されています。

世界中の関係者が目標とするLFの2020年制圧に向け、今後も、エーザイはDEC錠の無償提供と共に、DEC Project Managerによる蔓延地域に根ざした活動を通じて、早期の疾患制圧への貢献を続けてまいります。

英語
ヒンディー語
テルグ語
タイ語
ミャンマー語

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